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2008/10/22 (Wed) 02:20
旅の記録13 暇つぶしに職質するのはやめてください

旅の記録13 

  暇つぶしに職質するのはやめてください   08.07.30 Wed 13日目

 本日はイスタンブール行きの夜行列車に乗るべくテッサロニキまでの移動日。

 Holy Trinityに行っただけで満足したので、他の教会には行かずにカランバカを去ることにした。
 カランバカ11:53発の列車で充分間に合うが、少々時間があるので、チェックアウトの際ホテルで荷物を預かってもらい町へ繰り出す。

 Holy Trinityの絵葉書を買って、ツーリストインフォメーション付近のベンチでエアメールをしたためていると、バス停には昨日のアベックと東洋人♂が並んでいる。おそらくは、今日1日かけてメテオラの教会コンプリートするのだろう。普通はそうするよな。わざわざこんな僻地までやってきて、Holy Trinityだけで満足して帰っていく奴はそうそういないだろう。

 荷物を取りに宿に戻ると、宿のオヤジがあめ玉を3個握らせ、宿のパンフレット手渡して、『うちの宣伝をしてくれよ♪』とウインク。
 そうね、ディスカウントしてもらったしね、機会があればPRしておくよ。

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 さらばメテオラ

 まずは、テッサロニキへの乗り換え駅パレオファルサロスへ向かうが、列車はガラガラ。この駅がまた乗り換えのためだけに存在するようなド田舎の駅、米原みたいなとこね。
 パレオファルサロスからテッサロニキ行きの列車も、1等コンパートメントは特に問題なく座ったまま行けた。

 途中で清楚なアラウンド30(推測)ギリシャ美女が乗り込んできた。彼女は敬虔なクリスチャンのようで、持参のりんごを食べる前や、十字架が立ち並ぶ墓地が窓から見えた時にも十字をきっていた。
 十字をきってから食事をする人はそんなに見かけないし、墓地を見て十字をきる人は彼女以外に見かけたことがない。
 もちろん、国や地域や個人の差はあるのは間違いないが、ヨーロッパでの信仰心って、どの程度あるのだろうね??

 テッサロニキに到着も、夜行まで数時間あり、駅周辺には特に見どころもなさそうで、手持ち無沙汰なので駅構内をうろちょろしていたら、暇つぶしに(断言!!)職質してくるポリス2人。
 まっさらな状態で旅に出たわたしのパスポートには日本出国のスタンプのみ。パリの空港でいけすかない係員(初日参照)にスタンプ押してもらわなかったのが裏目に出る。
「なんで、日本出国のスタンプしかないんだ?」
「パリの空港でパスポートを見せたが、彼はスタンプを押さなかったんだ。」
と何度言っても、
「パスポートを二つ持ってるのか?」
とか、意味不明な!?質問をしてくる。絶対こいつら暇つぶしにやってるよ…

 5分ほどのやり取りで解放してもらったが、周囲の冷たい視線が痛かった…

 夜行は二等寝台。クシェット(簡易寝台)以外の列車のベッドは初めて。2人部屋だが、相方が乗ってこなかったため、一人で占拠。室内に洗面所までついている、追加料金€20以上もするだけのことはある。ただ、1分以上待っても洗面所のお湯は出てこなかったけどね

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 暗いのでよくわからんが、どうやら線路は単線らしい。途中の駅で何度も対向列車を何分も待つ。1本の列車の遅れが連鎖反応を起こし、他の列車をどんどん遅らせる。時刻表どおりには絶対に着かないな、もう慣れたけど。
 苦笑いしながら床に就く。

朝食:パン 牛乳 昼食:ピタケバブ 夕食:パン りんご Coke
移動:カランバカ→テッサロニキ→(イスタンブール 翌朝)  
宿泊:夜行列車(€34) ※寝台料金&国境からイスタンブールまでの運賃

2008/10/22 (Wed) 01:13
旅の記録12 絶景

旅の記録12 

   絶景   08.07.29 Tue 12日目

 本日はカランバカまで移動しメテオラ観光の予定。

 チェックアウト後ラリッサ駅からカランバカ行きの列車に乗り込む。
 予約していなかったが、とりあえず一等の空席に座る。この列車の一等は日本の新幹線のグリーン並みに広々していて快適だったが、30分もしないうちに予約客がやって来て追い出される。
 空席がないのでトイレの横でクックの時刻表をクッションにして床に座り込む。クックはこういう利用方法もあるのだ。
 2時間ほどした後、車掌が空席が出来たことを知らせてくれたので、そこに座ってランチ。

 斜め前の席から、女性の声で日本語が聞こえてきた。見ると、女性2人組みっぽい。
 展開次第で、メテオラ御一緒?? なんて思った直後、片方のロン毛は男だと判明。アベックでは入り込む余地はないな…

 13時過ぎ、カランバカ着。

 宿探しに向かうバックパッカー数人。歩き方・ヨーロッパ版にはメテオラが掲載されていないため、安宿求めて片っ端から当たる覚悟だったが、ミニバイクに乗ったじいさんがホテルの客引きにやって来た。
 シングル€30だとのこと。メテオラがどの程度人気の観光地か不明だが、決して高くはない値段。とりあえず見てみることにする。
 部屋は、室内シャワー・エアコン・冷蔵庫・テレビまで完備されていた。設備を考えれば格安なのは間違いないが、他の宿を見てみたい気がしたので、そう告げて宿を後にする。

 しかし、シングル€30は相場らしく、それ以下は見当たらない。どこかに存在するはずのドミトリーもツーリストインフォメーションも見当たらない。
 宿探しにあまり時間を取られると、メテオラ観光にあてる時間がなくなってしまう。これで最後にしようと思った宿では、おばさんにツインに案内されて、
『シングルはフルなの。ツインは€35だけど、あなた一人で使っていいわ、しかも、€30にディスカウントしてあげる。』
と言われる。設備は最初の宿同様、室内シャワー・エアコン・冷蔵庫・テレビ。
 駄目もとでさらなるディスカウントを交渉したところ、€25まで引き下げることに成功。冷蔵庫が魅力。冷えてない安び〜るを2本買えば、場合によっては€1以上浮く。

 ツーリストインフォメーションも探し当て、徒歩でのHoly Trinityへの行き方を教わり歩き出す。
 すっごい急な山道(けもの道と評する人もいるほどだ)で、こんなんが2時間とか続くようならどうしようかと思い、少々気分も萎え始めたが、徒歩で降りてくる人と何度かすれ違うので勇気づけられる。
 仮に1時間登っても全くたどり着く気配がないようなら、あきらめて引き返せばいい、そう思ってたが、30分ほどであっさりと到着。

 絶景
 しかし、こんなところに教会をつくるなんて、さぞかし大変だったんだろうな。

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 Holy Trinity

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 Holy Trinity からの眺め

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 同じくHoly Trinity からの眺め

 当初はHoly Trinityのみ行く予定だったが、まだ時間もあるし、帰りはバスっていう手もあるので、Roussanouを目指す。
 しかし、どうやら途中で道を間違えたようで、気づくと下山ルートを歩いていた…
 引き返す気力は失せ、当初の目的Holy Trinityに行ければ満足だし、そのまま街へ降りることにする。

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 下山途中の風景

 きれいな部屋で、ギリシャアニメを観ながら、冷蔵庫で冷やしたび〜るとピタケバブ(ポーク)とポテトフライ。

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 旅に出てから最も贅沢な瞬間だった。

朝食:パン キウイ Coke 昼食:パン ネクタリン 夕食:ピタケバブ ポテト び〜る
移動:アテネ→カランバカ  宿泊:カランバカ TOTTISホテル(€25)

2008/10/20 (Mon) 22:04
旅の記録11 入場料の意味は??

旅の記録11

  入場料の意味は??   08.07.28 Mon 11日目

 2度寝して9:30過ぎ起床。10時間くらい眠る。久しぶりにゆったりと眠れた。
 今日はアテネ観光。アクロポリスへ向かう。

 道中便意をもよおしたので、モナスティラキ駅の近くのマックへ。しかし、ここのマックのトイレは、4桁コードを入力しないとドアが開かない仕組みで、コードはレシートに記載とのこと。店内を見渡すと、客はジャンキー風!?のアベックのみ。声をかけるには少々勇気がいるタイプ。困ったな…
 すると、兄ちゃんがレシートあるぜってアピール。コードを教えてもらう。見た目で判断しちゃ駄目だな。さんきゅ。
 用を足してからもう一度お礼を言おうとしたが、すでにアベックの姿はなく、店内にはわたし独り。店員の視線を気にしながらそそくさとマックを後にする。
 コードが必要なマックトイレはこの後も何度か見かける。わたしのような輩が後を絶たないのだろうな。

 アクロポリス共通入場券(€12)を購入し、見学を始める。
 しかし、周囲の道路から丸見えの鉄柵の中での見学で、高い入場料を払う意味に疑問を抱く施設も多い。
 パルテノン神殿も修復中でいまひとつ。
 世界遺産は修復ラッシュで、この後も外観が楽しめない建物を多く見る羽目になる。

 ゼウスからの眺めは、これぞアテネって感じでよい。

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 暑い中、少々迷子になりつつ共通入場券で入れる全ての施設に入ったつもりだったが、なぜか手元に2枚のチケットが残る。どこに入り損ねたんだろう??
 暑さと疲労で思考能力低下、めんどくさいし、疲れたし、もういいや、び〜る飲んでのんびり休憩しよう。

 ひと休みした後、リカベトスの丘を目指す。ケーブルカーもあるのだが、貧乏性なわたしは徒歩で頂上まで行く。達成感は得られたが、思ったほどの絶景ではない。微妙にもやがかかった感じで、海の色も鮮やかじゃないし…

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    リカベトスの丘の頂上にある鐘

 疲れ果てたので、帰りはケーブルカーに乗ることにしたが、チケット販売機の操作ミスで2枚購入してしまう…
 1枚€3もするのでちょいと痛い。どうにかしたいが、付近に係員らしき人は見当たらない。そこへ次の客がやって来て購入しようとしていたので、交渉。定額で引き取ってもらうことに成功。よかった。
 ケーブルカーに乗り込んだものの、あっという間に終点に到着。えっ、たったこれだけの距離なの??
びっくりするほど短い、絶句。上りならともかく、下りは€3の価値は絶対ない。こんなんだったら歩いたのになぁ…

 び〜るとオイルサーディンを買って宿で飲む。

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 壊れたラジカセはラジオ用の備品。ギリシャ語はさっぱりわからないがBGMくらいにはなる。
 ペットボトルは、水筒用に日本から持ち込んだもの。

 シャワーを浴びた後、明日のカランバカ(メテオラのある街)行きの列車の時刻確認のためにラリッサ駅へ。クック通り、安心して眠りに就く。

朝食:ゴマリングパン 牛乳 昼食:パン キウイ び〜る 夕食:ピタケバブ ネクタリン オイルサーディン び〜る
移動:なし  宿泊:アテネ ホテル名忘れた(€20)

2008/10/19 (Sun) 07:17
旅の記録10 バッケンレコード

旅の記録10

  バッケンレコード   08.07.27 Sun 10日目

 起床後デッキへ。朝日がきれいだ。
 プールバーの料金表を見たら、マルボロが€2.2!!
 パリの約4割、ローマの約半額。タックスフリー威力絶大だが、これでもまだ日本よりは高い。でも充分に安い、もう一箱だけいいよね♪
 ホントいつになったら禁煙するつもりだ…

 昼頃パトラ着、下船。
 港のインフォメーションに人がいない…
 日曜だから??
 お昼休み??
 勘弁してよね…

 周囲にはバスステーションや鉄道駅を探すのに四苦八苦しているバックパッカー多数。
 わたしは、港内のカフェのウェイトレス(かわいい♪)、港の警備員、港のゲート係、と計3人にきいて、ようやく的を射た答えを引き出す。

 12年前も同じようなルート(バーリ発ではなくブリンディシ発)でパトラに昼頃到着して、ユーレイル持ってるんだしってことで、鉄道でアテネに向かったのだが、アテネに着いたのは23:00過ぎだった。
あの時はアテネから24時頃発の夜行に乗る予定だったので大きな問題は無かったけど、今回はアテネには今夜と明日夜の2泊する予定だし、夜中に到着では困るので安全策でバスを選択。
 バスの方が便数は圧倒的に多く所要時間も短いことはリサーチ済み。

 バスステーションでチケット購入(€17)、少々高いが仕方ない。14:30出発、夕方にはアテネに着きそうだ。
 どういうわけか、バスの車内でおならを連発(もちろん、音が出ないように配慮はしましたよ♪)。ここ数日おならの回数が激増しているのは、食生活の変化が原因??
 それにしても、隣のおばさんは臭くないのかな?? 平気な顔してるけど…

 さて、欧州入りしてから、電車やバスで携帯をマナーモードにしている人を全く見かけないのだが、こっちの携帯ってマナーモードないの??

 アテネのバスステーションに17:30到着も、いったいここがどこなのかさっぱりわからん。チケット売り場のおっさんに、
「セントラルシティ!!」と連呼したら、背後のバスを指差す。念のためバスの運ちゃんに、
「セントラルシティ行き?」ときくと、
「オモーニア行きだよ」と頷きながら答えたので乗り込む(€0.8)。

 しかし、終点で降ろされた場所は微妙にオモーニアのメトロ駅とはずれていて、周囲を見渡してもメトロ駅の入り口が見当たらない。歩いているおっさんにきいてなんとかたどり着く。
 駅からは徒歩圏内なので歩いて歩き方掲載のドミトリーに行ってみるが、今日明日ともにフルとのこと。フロントのおばさんは、予約もなしで泊まれるわけないでしょって感じに少々呆れ気味。バックパッカーもネットや携帯を駆使して宿の予約をする時代に突入していることに気づかされる。つくづく自分が旧世代と実感…

 とりあえずラリッサ駅の方向へ行ってみることにする。仮に手頃な宿が見つからなかった場合は、夜行列車に乗って、メテオラに先に行って、その後でまたアテネに戻ってくることも視野に入れる。
 が、3軒ほどチェックしただけで、
「ディスカウントしてあげるよ、マイフレンド」とウインクするフロントのおやじに遭遇。
シングル€20、共同トイレ&共同ホットシャワー。ラリッサ駅から徒歩5分とロケーション的にも申し分なし。
 調子いいこと言って、ホントにディスカウントしてくれたのかよ??
 部屋に入ってドアに貼ってある料金表を確認したら、夏季は€25とある、20%オフにしてくれたのね、さんきゅマイフレンド♪
 市内バスもホテルも、ギリシャの物価は安いな。ユーロ圏では最安なんじゃなかろうか。

 何はともあれ、まずはシャワーだ。先週土曜にブラバンホテルで浴びたのが最後だから、中7日。日本でも、正月休みに引きこもったりしたら、中3日や中4日はざらだけど、人生初だな中7日は。靴下とシャツはパリで何度か洗ってるけど、パンツは日本出発前夜からはきっぱなし。丸々10日、240時間ほど。日本と違い湿度は低いにしても、真夏に、しかも毎日何時間も歩き回ってるってのに…
 バックパック取り戻した段階で、パンツのはき替えは考えはしたのだが、面倒くさがって放置していた。風呂入らず7日&パンツはき続け10日はバッケンレコードだな。

 シャワーですっきりした後、はき続けたパンツとかを洗面所で洗濯を済ませ、晩飯がてら街へ繰り出すことにした。
 フロントのマイフレンドは、
「うちはノークローズ、24時間オープンだ」とまたまたウインク。
 おちゃめなじいさんだぜ。

 繁華街のメインストリート(通りの名前は忘れた)には、両サイドがレストランになっている中庭のような公園があって、そこにいればレストランで繰りひろげられる踊りや生演奏が無料で楽しめるので、缶び〜るを買ってきてしばし観賞。
 その後、通りを奥まで行ってみると、坂と階段が続いていて、アクロポリスのすぐそばまで登れる。見晴らしも抜群でお得なポイント。仔猫もいっぱいいて、じゃれあう姿がものすごく可愛い。

 ここからの眺め リカベトスの丘

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「以前横浜に住んでいたんだよ、マイフレンド、うちの店で飲んでいけよ」と言って、何度「No Thank you」と断ってもしつこくつきまとってくる客引きや、
「おれはイタリアから来ているんだ、お前は日本人か、そうかマイフレンド、なかーたやなかむーらはいい選手だな。おれの名前はフランチェスコだ、トッティではないがフランチェスコだ。マイフレンド、音楽は好きか? いかす音楽が聴けるカフェがあるんだ、一緒に行こうぜ。」なんて言ってくる客引きとか、まぁ、ホントにうざい思いもしたけど、充分に楽しい夜を過ごして、5日ぶりにベッドで眠りに就いた。

朝食:バゲット 水 昼食:バゲット Coke 夕食:クレープ び〜る
移動:(バーリ)→パトラ→アテネ  宿泊:アテネ、ホテル名忘れた(€20)

2008/10/18 (Sat) 12:32
旅の記録09 よい旅を

旅の記録09 よい旅を

  よい旅を   08.07.26 Sat 9日目

 30分遅れでバーリ着。列車が遅れるのにはもう慣れた

 駅前のインフォメーションはまだ開いていないので、自力で港を目指す。大体の方向はわかってるので大丈夫でしょ。
 とりあえず海に向かってまっすぐ進む。しかし途中で迷路みたいな路地になっていて不安になる…
 通りすがりのおっさんに、
「Where is port?」
と言ったが、全くピンときてない様子。英語通じないのね… まぁ、イタリア人だしね…
 欧州人で英語が得意なのはオランダより北、特にドイツ人。北方ほどでないにしてもフランス人もかなり上手い。イタリア・スペインは日本人並みだからね。
 シップ!! フェリー!! ポート!! と思いつく単語を何度か繰り返し訴えると、ようやく、
「おお、ポルトか」
と合点がいった様子。まっすぐ行ってその後左だ、と身振り手振りも交えて教えてくれる。
 グラッツェ。っていうか、旅の5ヵ国語持ってるんだし、それ使えよ!?

 港に到着したが、右と左、かなり離れたところに建物が二つ。どっちだ??
 左の建物の方がにぎわっている、こっちでしょ、きっと(根拠のない自信)。
 ところが、向かった先の建物にはお目当てのパトラ行きのフェリーを運航するSuperfastやBlue Starのカウンターが見当たらない…
 係員っぽい人に、パトラに行きたいと言うがこれまた通じない…
 パトラ!! グリース!! パトラッソ!! ギリシャ!! などと思いつく限りの地名を言ってみたのだが、今度はどうにも埒が明かない… 地名だけに、会話集では役に立たん…
 クックの時刻表を取り出して見せたらようやく通じ、反対側の建物を指差す。
 あっちだったのか…

 逆側の建物に到着も、Superfastのカウンターはまだ開いていなかったので、待ちながらパンとネクタリンで朝食。
 同じフェリーに乗ると思われるカナダ人3人組(♂♀♀)ものんびりと待機。カナダ人バックパッカーって、バックパックや服とかにカナダ国旗をあしらっている人が多いよね。日本人の場合、“わたしはカモです”って看板ぶら下げているのと同じになってしまうのでやめておいたほうが無難ですけどね。

 Superfastのカウンターがオープンしたので並んでチケット購入(€37)。この航路はユーレイルで無料だが、予想以上に追加料金が徴収された。
 内訳は、ハイシーズン料金:€20、港湾税:€7、燃油サーチャージ:€10。
 フェリーにもサーチャージか… この先バスとかでも請求される可能性がありそうだなぁ…
 原油高とユーロ高に悩まされる旅になりそうだなぁ…

 チケットをよく観察すると、デッキの文字が…
 ちょっと待てよ、わたしのユーレイルは1stクラスパスだから、ドミトリーが無料のはずなんだが… ちゃんとユーレイルパスも提示して、ドミトリーと言ったのに…
 真夏とはいえ、一晩デッキで過ごすのは極寒との噂だけに、変えてもらえるなら変えてほしい。念のためユーレイルの割引一覧の冊子をチェック。1stクラスパスの場合はドミトリーが無料と確かに記載されている。
 並び直して、
「わたしはドミトリーと言ったのに、デッキになっている、わたしはユーレイル1stクラスパスを持っている」
とパスを見せながら主張。
 すると、あちら側のミスと判明し、ドミトリーはないが船内のリクライニングシートが使えるとのこと、ほっ。
疑問に思ったことは少々手間隙かけてでも主張すべきだと実感。

 すると、すぐ近くにいた女性が、
「日本人ですよね?」
と声をかけてきた。
 真っ黒に日焼けしたすっきり系美女、少しときめ
 バックパックの脇にぶら下げていたファミマのビニール袋が目に留まったとのこと。
「目印になっていいですね。」
全く意図していなかったが、こんな出会いを演出するとは、やるじゃないかファミマ袋。
でも、日本人であるという看板をぶら下げているリスク(カモと思われ狙われやすい)もあるだけになぁ…
 ファミマ袋はすでにかなり擦り切れていてお役御免も間近だし、次からは仮にぶら下げるにしてもこっちに来てから入手したビニール袋にしておこう。

 彼女はわたしとは逆にギリシャからこっちにやって来たところで、バーリからドブロブニク(クロアチア)へのチケットがほしいらしい。
「Superfastは違うと思いますよ。」
と言ったけど、念のためと言って彼女は並び続ける。しばらくして戻ってくる彼女。
「あっさり、ここじゃない、とだけ言われました。」
「他のフェリー会社の人より、港の職員っぽい人にきくといいよ。」
とアドバイスして一緒に女性職員のもとへ。
 女性職員は丁寧な対応をしてくれて、彼女は感心していたが、それよりも、彼女がアイポッドを駆使している姿に、時代を感じた。バックパッカーの所持品にアイポッドか…
 バックパッカーがキャッシュカードや携帯を所持しているのはもはや常識レベルで、ノートPCまで持ち歩いていたりする時代。カードも携帯も持たないわたしは完全なる旧世代だな。

 でも思う、日常生活を持ち込んでいるだけだ。日常とは違うことを経験することの意味を、彼女ら彼らは経験しないままだ…
 心地よい旅は出来るかもしれない、でもね…

 ドブロブニク行きの会社のカウンターは反対側の建物(つまり、わたしが最初に間違って行ってしまった建物)だった。なんとなく、一緒に歩き出す。わたしのロストバゲージの話など、お互い言葉の壁に悩まされてきた話をしあう。共感

 ほらね、機械に頼ったところで、言葉の壁とか、そういうのはそんなに変わらない。そう、旧世代の嫉妬ですよ♪

「チケットを買ったら、時間はたっぷりあるので、すぐそばにあるアルベロベッロに行こうと思っているんです。」
どことなくお誘いのニュアンスを含んだ言い方だが、小心者のわたしは、
「なんですか、それ??」
「すぐそばにある世界遺産です。」
「へぇ〜」
で、終わらせてしまう。そのアルベロベッロなるものを全く知らないとはいえ、もっと他に言い方もあるだろうに…
“どんなところです? 興味あるあるなぁ、ご一緒してもいいですか?”なんて感じにさ、なんで言えないかなぁ…

 そうこうするうちに、港の出口と彼女の目指す建物の分かれ道にさしかかる。
わたしが、
「じゃ…」と言ったのに、なぜか、
「では、また♪」と返す彼女。
 ?? では、また?? ってことは… ん?? 世界遺産のお誘いですか??
 でも、直後にわたしの発した言葉は…
「よい旅を。」

 おいおい、あっちは“では、また”って言ってるんだぞ!!
 何が“よい旅を”だ。お別れの言葉じゃん。彼女はほんの少しだけ怪訝そうな表情を見せた後、笑顔で、
「よい旅を」と返す。
つくづく自分のふがいなさにいらだちつつも、その場をあとにする。
 ホントに小心者だなぁ…

 そのくせ、ここでいったん別れても、再び偶然会えた時は運命!?なんて考えが頭をよぎる。だって、彼女の言う世界遺産って、港から見えるあの建物だろう。ってことは、彼女も今日はこの街で時間をつぶすわけだ。可能性はゼロじゃない。なんて考えていたのだが、結局会えずじまい。
 会えるはずもない、アルベロベッロはバーリから列車で1.5時間ほどの場所にあると、それから20日もたった頃に気づくことになる…

 土曜ってこともあり、街の商店は休みだらけ。手持ちの食材がりんごのみになっていたので、困った…
 曜日チェックは大事だな。金曜は多めに食材を買い込んでおかないとね。

 いくら探しても開いているスーパーやパン屋は見つからないまま時が過ぎる。空腹に耐えかねて、普段は手を出さない値札なしのピザ&コロッケ風のものを買ってみる。計€4、思った以上に高いが、うまかったのでまあ許す。

 マーフィーって感じに、昼飯後即、パン屋を発見。€0.3でバゲットをゲット。これで今夜はフェリーのバカ高い(推測)食事に手を出さずに済む。安いび〜るも全く見つからないので、延び延びになっていた旅に出て初のノンアルコールデーにすることにした。

 バックパック背負ったまま歩き回ったせいで疲れた、休憩しようと公園に入ったら、不良っぽい若者がイタリア語で何か叫んでくる。ちと怖い…
 お前らに恐れて逃げるわけじゃないぜ、というフリをかましつつもそそくさと立ち去る。人影もほとんどない世界遺産(そこ世界遺産じゃないから♪)の横のベンチでのんびり休憩。

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 裏側だし彼女には会えないかもなぁ(だから、勘違いだから♪)なんて考えながら休んでたら、結婚式を終えたばかりの集団がやってきて記念撮影等を始め騒がしくなる。
 お幸せに。

 17:00の乗船時間が近づいてきたので、港に戻る。
 待合室の自販機に€1のCokeを発見。買ってみると、えらく小さいサイズのが出てきた、安いには安いなりの理由があんねん…

 17:00ちょい過ぎ乗船。出航は20:00、まだまだ先だ。
 デッキに出て、バックでフェリーに乗り込む車を見物。トレーラーとかの運ちゃんのテクニックには脱帽。たいしたもんだよ。
 小型ボート牽引している車は四苦八苦していたな。年に何度かしかしないんだろう、無理もない。
 デッキ組(ユーレイル2ndクラス組だろうな)には妙な連帯感があるように思えた。でも、夜は辛いぜ、頑張ってね。
 フェリー内のプールバーって、ビリヤードのじゃなくて、文字通り泳ぐプールがあるバーなのね♪ 船上のプールで泳ぐ人がけっこう存在するが、その心情はわたしには理解できん…

 船上からの夕日を堪能し、出航。

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パンとりんごと水というさびしいディナーして、歯磨きして、船内の探索にも飽きてきた頃、リクライニングシートで眠りに就く。

朝食:パン ネクタリン 昼食:ピザ コロッケ風 夕食:バゲット りんご
移動:(ローマ)→バーリ→(パトラ 翌日)  宿泊:夜行フェリー(€37)

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