旅の記録 01−2
トラブル 08.07.18 Fri 1日目・その2 パリ到着。結局1時間遅れ。トゥールーズ行きの夜行にはもはや間に合わないのでのんびりとゲートを出る。
入国審査の係員はおざなりな感じにパスポートをチェック。スタンプくらい押してくれてもいいのに、いけずぅ…
『スタンププリーズ♪』ってにこやかに言えば押してくれるのだろうけど、この担当者、女性にはにこやかに対応するのに、東洋人の男のわたしになんてまともに対応してやらんって感じでいけすかないんだもん、スルースルー。
お前に頼みごとなどしてやらん。
荷物受け取りのため待機してると、他人の荷物は次から次へと出てくるのに、わたしの荷物は待てども待てども出てこない…
おいおい、いつになったら出てくんのよ…
ん???
不穏な雰囲気が漂い始める。
“侍”の文字のTシャツ着ている白人をはじめ、周囲で同じように“出てこないなぁ…”って顔してる10数人全員、成田で一緒だった面々じゃない??
ってことは…
ロストバゲージ!!!!!!! あきらめた人が1人2人とロストバゲージオフィスに向かい始めるので、わたしも彼らに従う。
係員とのやり取り。久々の英語、たどたどしいにもほどがある、
言いたいことの10分の1も言えない感じで、我ながらもどかしい。
クレームタグ(っていうか、クレームタグっていうネーミングもどうかと思うよ、バゲージタグとかでいいじゃん、出てこなかったり、何かの問題があったときのためのタグって感じだよなぁ…)を見せ、わたしの荷物の特徴などを話したりする。
『パリでのホテルが決まったらそこの電話番号を知らせろ』
と、何度も念を押されて交渉終了。相手もわたしの英語力のなさに心配顔で、“
大丈夫か??”って感じだよ…
同じルートの人間の荷物がまとめて行方不明なんだから、今日明日にも出てくるでしょきっと、知らんけど。
ロストバゲージにあった人間って、わたしの人生経験上ひとりしか知らないし、かなりのレアケースだよなぁ。
神様もいたずらが過ぎるわよ。
まぁ、でも、
これもひとつの経験だよな。
苦笑いを浮かべながらRERの駅へ向かう。すでに23時近い。「地球の歩き方」は預けたバックパックの中。こんな状況で宿探しするのは至難の業だろうが、Nord駅(パリ北駅)の付近に確か24時間オープンのドミ(ドミトリー)があったはず。そこがよさそうだな。うろ覚えだがだいたいの位置は頭の中に入ってる、まぁ、見つかるだろう、大丈夫でしょ♪
駅でユーレイルパスをヴァリデイトしてもらいRERに乗り込む。
後に知ったことだが、早朝や深夜のCDG(シャルル・ド・ゴール空港)からのRERには旅行者を狙ったスリや強盗の事件が頻発しているらしいのだけど、小さなサブバックひとつの軽装のわたしはとてもじゃないが、
旅行者には見えないのだろうなぁ♪
Nord駅着。24時間オープンのドミがあると思われる付近を懸命に捜索するが、全く見当たらない(後日談:全く見当はずれのところを探していた…)。
あまり治安は良くないと言われるモンマルトルを夜中に1人でいきなり歩く羽目になるとは思わなかった。
正直心細い。
海外の一人旅が3回目だから持ちこたえたが、もしも初めての旅でこんな状況だったら、泣き出していたかもね…
時刻は24:00に。
もはやぜいたくは言ってられない。今夜はどこでもいい、でもやはりできれば、なるべく安い所に泊まりたい。
高そうなホテルはスルーしつつ★の少ないホテルを捜索。
すると、明かりのついている★(ひとつ星)ホテルを発見。
『Can I stay tonight?』
『Yes』
『How much is one night?』
『€30』
ほっ… シングルではあるが、この料金だけに部屋には洗面台しかなく、共同のトイレはあってもシャワーは部屋の中にも外にもないが、許容範囲。ドミなら€20くらいで済むので予定外の出費だが、状況が状況だけに仕方ない。
明日、リヨン駅に近いドミ(バスチーユの隣の駅そばのとこ、こっちはトゥールーズ行きの夜行に間に合わなかったら泊まろうと思っていただけに、場所も完全にインプットされているし大丈夫)に移ってそこで荷物を待とう。
部屋で一息ついてタバコを吸おうとするが、あっ、ライター没収されてたんだっけ…
ビールの一杯もひっかけないとやってらんない気分でもあったし、ライター貸してくれる人と
びーるを求めGO!!
ホテル付近を捜索するも、深夜までやっている商店らしきところは皆無で、缶
び〜るは断念。ホテルのそばのパブへ行く。
メニューを見ると
び〜るはどれも€1っぽい。€1って¥170だろ、安いじゃん♪
念のため
び〜るひっかけてるオヤジに、
『All beer is one Euro?』ってきいたら、
『Yes』って言うので、
欧州で最も有名と思われるハイネケンをオーダー。すると、カウンターの黒人女性がハイネケンを持ってきて、
『Troir Euro』とのたまうので、思わず、
『Troir??』と指3本たてて聞き返す。
『Oui』
あっ、そう… 念のため、
『Only ハイネケン is three Euro? Another beer is one Euro?』ってきくと、
『Yes』
おいおいオヤジ、よくもはめてくれたな。€3と€1じゃ
3倍も違うじゃん!!
日本の居酒屋でも生
び〜るが¥500(€3=¥510)のとこはいくらでもあるから、バカ高いわけじゃないけどで飲める
び〜るがあるならそっちでしょ…
気を取り直してオヤジの横でタバコ吸ってる黒人のおばさんにライター借りて一服しながらハイネケンを一気にあおる。
なんとなくだが、もやもやした気分はかなり吹っとんだ気がしてくる。
うん、それなりにすっきりしたわ、今夜はもう寝ましょ、すでに時刻は25:00。そもそも25:00っていっても、
日本時間では32:00、朝の8:00よ。3時間睡眠の上に26時間以上も起きっぱなしじゃ眠くないわけないでしょ。
宿に帰り床に就き眠ろうと思ったが、隣の部屋の女性はどうやら日本人で、日本語やら英語やらで大声で電話しまくってるし、逆隣からはありえないくらい大きないびきが聞こえてくる。
えっと、ここはシングルですよね?? ドミじゃないですよね?? なんでこんなに人の声が飛び交っているのでしょうか??
やれやれ、なんだか、とんでもない始まり方をした旅だなぁ…
朝食:食べず 昼食:機内食×2 夕食:機内食
移動:家→成田→モスクワ→パリ 宿泊:パリ ラファイエットホテル €30
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